陽の章 五禽戯


10 腕に陰陽がある

 
 腕にも陰陽があります。両腕をよく見てください。手の甲の側は日焼けして黒くなるほうで、陽の面。手のひら側は日にあたりにくく陰の面です。

 腕はサーモスタットのように陰の面と陽の面を張り合わせて作られていると理解しましょう。

 図のように掌が下(地面は陰)になるように向けた手は「陰掌」と呼びます。逆に、掌を上に向けると「陽掌」と呼ばれます。


 陰陽の考えでは、天は「陽」、地は「陰」と分類されます。「陽掌」は掌が上に、つまり天に向いていますね。それに対して「陰掌」は下、地に向いています。気功(五禽戯)を実践して「気」について敏感になってくると、掌の向く方向がとても重要になってくるのです。

 掌を地面のほうに向けると「地の気」を受ける、つまり「吸収」することができるようになります。掌を天のほうに向けると「天の気」を受ける(吸収する)ことができるのです。

 では実際にそれを体験してみましょうか。


 
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